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1873

「西洋旅案内」 福沢諭吉
初版は慶応3年、福沢が江戸幕府の遣外使節団に参加し、1860年から67年にかけて、三度欧米に旅行した経験をまとめた、船賃・為替・保険(文中では「災難請合」)等まで紹介する欧米旅行の実用的なガイドブック。

1894

「単騎遠征録」 西村時彦 編
※ドイツ駐在武官勤務を終了した福島安正(当時中佐)がベルリンからウラジオストックまでの14,000キロに渡るシベリア横断を単身騎馬で実行した。この壮挙は、当時の日本人を熱狂させた。

1897

「暹羅老士安南三国探検実記」 岩本千綱
東南アジアへの植民事業を計画していた岩本が僧侶に変装し、タイのバンコクからラオスを経由してベトナムのハノイまで走破した際の記録。道中の出来事を面白おかしく記す一方で、各地の風俗を詳細にまとめている。30年の潜伏記録は他に類をみない!

1904

【明治37年 日露戦争: 日本海軍が旅順港外のロシア艦隊を攻撃。事実上の日露戦争開戦。】

「西藏旅行記」 河口慧海
※チベット好きにはたまらない。ハードバックパッカーの原点がここにある。日本人として初めてチベットへの入国を果たした。

1906

「順礼紀行」 徳富健次郎(蘆花)
※作家である徳富が、エルサレムなどのキリスト教の聖地を巡歴し、ロシアのヤースナ・ポリャーナにかねてから傾倒していた文豪トルストイを訪問した際の旅行記。トルストイと過ごした5日間は、徳富のその後の創作活動に大いに影響を与えたという。

1908

「世界一周画報」 石川周行
※イギリスのトーマス・クック社の協力の下に行われた、朝日新聞社世界一周会主催ツアー旅行の一部始終を記録したもの。長らくの鎖国のため引込思案が多い日本人に、「成るべく手軽に、成るべく時日と費用とを少くして、世界の要所を見せようとした」という。

「五大洲探検記」 中村直吉
※第1巻 亜細亜大陸横行 第2巻 南洋印度奇観 第3巻 鉄脚従横 第4 巻亜弗利加一周 第5巻欧洲無銭旅行。「生来大々的の旅行狂」の「風船玉」を自認する中村が、五大陸を無銭旅行で踏破した際の旅行記。

1940

【昭和15年 ソビエト連邦がフィンランド各都市を空襲 ドイツ軍がオランダ王国・ベルギー王国・ルクセンブルク大公国・フランスに侵攻開始 英国がアイスランドに侵攻 日本軍が重慶を大空襲】

「マレー蘭印紀行」金子光晴
※昭和元年の夫人と供に流浪する詩人の旅は、いつ果てるともなくつづく。東南アジアの圧倒する自然の色彩と、そこに生きるものの営為を、ゆるぎない愛と澄明な詩心で描く

1945

【ポツダム宣言受諾・太平洋戦争終結】

1946

【アメリカがビキニ環礁で公開核実験】

1947

【日本国憲法施行】

1948

【ガンジー暗殺】

1949

【単一為替レート実施 この年から70年まで 1USドル=360円で固定】

1950

【朝鮮戦争勃発】

1951

【対日講和条約と日米安全保障条約調印 マッカーサー元帥解任】

1952

【IMF(国際通貨基金)日本の加盟承認 GHQ廃止】

1953

【吉田首相「バカヤロー!」衆院解散】

1954

【街頭テレビで力道山人気 陸・海・空3軍の自衛隊発足 第5福竜丸がビキニ環礁で被爆】

「知覚の扉」オルダス・ハクスリー
知覚の可能性の探究を通して芸術や文明の未来を語り、以後のさまざまなニューエイジ運動の火つけ役ともなった。ハクスリーとの文通の際に、ハンフリー・オズモンドがサイケデリックという単語を作り出した。英文タイトルの"The doors of perception"は、かのロックバンド"The doors"の名前の由来になったことでも有名。

「星と嵐」 ガストン・レビュファ
※アルプスの名ガイドによるヨーロッパアルプスの紀行文集。詩のような文章がとても美しい。

1955

【1円アルミ硬貨発行】

1956

【経済白書「もはや戦後ではない」 日本南極観測隊出発 日本が国連に加盟】

1957

【ソ連世界初の人工衛星打ち上げ成功 主婦の店・ダイエー1号店開店】

「インドで考えたこと」堀田善衞
※このタイトルは後に多くの作家にもじられる。旅の本ではないが、インドの複雑さやアジアの広大さを思い知らされる。

1958

【東京タワー完成 日銀一万円券を発行 日清食品「チキンラーメン」発売】

「知られざるヒマラヤ 奥ヒンズークシ探検記」本多勝一
※京都大学では山岳部に所属し、のち探検部の創設にかかわったとされている。探検部時代に ヒマラヤ山脈からヒンドゥークシュ山脈奥地にかけての合同調査隊に加わった。

1959

【キューバ革命 皇太子ご成婚 伊勢湾台風】

兼高かおる世界の旅が放送開始最初の半年は、「兼高かおる世界飛び歩き」だった

1960

【カラーテレビ本放送開始 アメリカ大統領選ケネディ当選】

1961

【米大統領に、ジョン・F・ケネディ就任 ガガーリン「地球は青かった」 横浜マリンタワー開業】

「何でもみてやろう」小田実
※すべてはここから始まった・・・。ここが原点なのだ! ツアーでも観光でも旅行者でも冒険者でもない、旅人、バックパッカー旅の歴史の原点。

1962

【堀江謙一の太平洋横断成功 日米通商条約調印 米の海上封鎖によるキューバ危機】

1963

【制限付海外旅行自由化 ケネディ大統領暗殺】

1964

【海外旅行自由化 東京オリンピック開催 中国核実験に成功】

「蒼き狼」井上靖
※遊牧民の一部族の首長の子として生れた鉄木真(テムジン)=成吉思汗(チンギスカン)。他民族と激しい闘争をくり返しながら、やがて全蒙古を統一しヨーロッパにまで及ぶ遠征を企てる。 ひたすら敵を求め、侵略と掠奪を続けた彼のあくなき征服欲はどこから来るのか?

1965

【米、ベトナムで北爆開始 国鉄みどりの窓口開設】

1966

【ビートルズ来日 中国文化大革命】

1967

【ミニスカート流行、グループサウンズ人気 中東紛争勃発・イスラエル勝利】

「秘境西域八年の潜行」上・下・別巻 西川一三
※日本の情報部員。 日中戦争下に内モンゴルより河西回廊を経てチベットに潜行。戦後インドを経て帰国。

「青年は荒野を目指す」五木寛之
※ぼくらにとって音楽とは何か?セックスとは?人間とは?放浪とは?燃焼する人生を求め、 トランペットひとつかかえて荒野をめざす青年ジュンの痛快無類のヨーロッパ冒険旅行!

「極限の民族」本多 勝一
※ カナダ・エスキモー、ニューギニア高地人、アラビア遊牧民との生活を供にしたルポ。 後に3分割されて、それぞれ出版される。

1968

【GNP西側世界第二位に 川端康成ノーベル文学賞受賞 笠原諸島日本に復帰】

「輝ける闇」開高健
※戦時下のベトナムへ。サイゴンのマジェスティック・ホテルを拠点に南ベトナム政府軍に従軍して最前線に。これが3部作へとつながっていく。もうこんな作家は現れないだろう。

「世界ケンカ旅行 32ヶ国なぐり込み大暴れ」大山倍達
※これを読んだ青少年は本当に心を躍らせていた。実際に空手家・ボクサー・レスラーなどの腕自慢がケンカ旅に出かけた。今でも「バックパッカーがトラブル除けに黒帯を持ち歩くとよい」と言われるのはこの名残りであろう。

「おろしや国酔夢譚(こくすいむたん) 」井上靖
※鎖国日本に大ロシア帝国の存在を知らせようと一途に帰国を願う漂民。十年ののち故国に帰った。しかし幕府が報いたものは終身幽閉だった。かつて日本人はかくも輝いていた!

1969

【流行語「オーモーレツ」「あっと驚くタメゴロウ」東名高速道路全通 アポロ11号月面着陸】

「癩王のテラス」三島由紀夫
※アンコール遺跡を題材にした三島由紀夫の戯曲。併せて、メキシコやヨーロッパなど各地を旅したときのエッセイも秀逸。

1970

【この年まで 1USドル=360円 日航よど号ハイジャック事件 大阪万国博覧会開催】

1971

【ニクソンショック USが金=ドルの交換を撤廃。ドル円レートも360円⇒308円へ切り上がる マクドナルド日本1号店オープン インド・パキスタン全面戦争】

「どくろ杯」金子光晴
※唇でふれる唇ほどやわらかなものはない―その瞬間、二人の絶望的な放浪が始まった。日本を脱出、夫人とともに上海に渡る。欲望と貧困、青春と詩を奔放に描く自伝。

「街道をゆく」司馬遼太郎
※シリーズスタート

1972

【日中国交回復パンダ来日 沖縄日本復帰 連合赤軍浅間山荘事件 札幌冬季オリンピック】

レインボーマン スタート
※主題歌「行けレインボーマン」には、♪インドの山奥で 修行して~という部分があり、当時の子供達は、大人になったらインドで修行して正義の味方になると心に決めていた。

「印度放浪」藤原新也
※もう、神の域だ。信者とも言われる熱烈なファンも多い。旅神 藤原新也ここにあり。

「夏の闇」開高健
※3部作の2作目、是非とも「輝ける闇」とセットで読みたい。3作目の「花終わる闇」は未完。

「ベルサイユのばら」池田理代子
※当時は爆発的な人気。今でもフランスを旅する女子の必読書とされている。

1973

【変動相場制開始 1USドル=280円 オイルショックはこの年と翌年】

「Across Asia on the Cheap」が自費出版された これがのちのLonely Planet1号

「ねむれ巴里」金子光晴
※当時、中国では反日運動が激しかった。そんな時期に、中国人女の肛門をまさぐる。かつて作家や詩人はそれほどまでに無頼で自由だった。「男娼と殺人以外はなんでもやった」と噂された著者の軌跡。

1974

【巨人長嶋現役引退】

「西ひがし」金子光晴
※金子光晴の自伝的旅行記三部作完結編。すべてを捨て去る快活さ、その苦しみ。旅とは捨てること、そこからしか感じ得ない快感という名の悦楽がある。

「ぐうたら原始行」関野吉晴 (現在入手困難)
※関野氏の処女作。一橋大学在学中に自ら探検部を創設。大学3年次の1971年に1年間休学し、アマゾン川全流域を下る。その後南米中を旅行、数々の南米に関する本を書き、南米冒険バックパッカーブームを起す。それはやがて、グレートジャーニーへと続く。

1975

【百円ライター爆発的に売れる ベトナム戦争終結】

「サイゴンのいちばん長い日」近藤紘一
※開高健氏 評「都の陥落前後という決定的な時期が日を追って克明に記されている。登場人物たちの生彩がそれにまたとない肉や果汁や香りをつけている」。

1976

【キングストン合意 世界の為替は事実上ドル本位制 1USドル=293円 およげ!たいやきくん モントリオールオリンピックでコマネチ人気】

「河童が覗いたインド」妹尾河童
※下痢にもめげず、熱射病も乗り越え、体験したものは...。細密イラストと手描き文字で、浮かびあがらせたインドの素顔。上から下から斜めから、"生き生きインド"が見えてくる。

「王家の紋章」細川智栄子
※未完の大河ロマン。多くのエジプト好き女子を育成し続けている。

1977

【ピンクレディー人気 成田空港開港 日中平和友好条約調印 1USドル=195円】

「西蔵放浪」藤原新也
※ラマ教社会の森羅万象に鋭い視線を注ぎつつ、透明な観想空間を案内する天寿国遍歴行。

「青春を山に賭けて」植村直己
※ 冒険記の金字塔!大学時代、ドングリとあだ名されていた著者は、百ドルだけを手に日本を脱出し、さまざまな苦難のすえ、夢の五大陸最高峰登頂を達成する。アマゾンのイカダ下りもふくむ、そのケタはずれな世界放浪記。

「パタゴニア」ブルース・チャトウィン (邦訳は1990年)
※地の果てパタゴニアは旧大陸のカルマを背負った漂泊者たちの見果てぬ夢の吹きだまり。旅は、無法者、亡命者、アナーキストなど、エキセントリックな人物の物語をひもとく旅に。

「インドへ」 横尾忠則
※ビートルズに触発され、三島由紀夫に決定づけられて訪れたインド同時代のカルマ<業>を背に、芸術家の過敏な感性をコンパスとして宇宙と自己、自然と芸術を考える異色旅行記。

1978

【キングストン合意 世界の為替は事実上ドル本位制 1USドル=293円 およげ!たいやきくん モントリオールオリンピックでコマネチ人気】

川口浩探検隊
今から思えば嘘だろう?!という度肝を抜く数々の演出に心を奪われた。

「地雷を踏んだらサヨウナラ 一ノ瀬泰造写真・書簡集」一ノ瀬泰造
※浅野忠信主演で映画化。「旨く撮れたら、東京まで持って行きます。もし、うまく地雷を踏んだら"サヨウナラ"!」と友人宛に手紙を残し、単身アンコールワットへ潜入、そのまま消息を絶つ。9年後遺体で発見された。処刑された現場であるシェムリアップ州には、村人が立てた墓がある。

「エベレスト・ママさん 山登り半生記」田部井淳子
※女性で初めてエベレスト登頂に成功した田部井さん。一般女性はもちろんのこと女子バックパッカーなら、冒険家ママから学ぶところは多いだろう。

1979

【ソニー「ウォークマン」発売 インベーダゲーム流行】

「地球の歩き方」創刊 ヨーロッパ編・アメリカ編

「ハーレムの熱い日々」吉田ルイ子
※女性ひとり旅の大先輩。60-70年代のハーレムに暮らしたフォトジャーナリストの記録。慶應義塾大学を卒業後、NHK職員、朝日放送アナウンサーを経て、フルブライト交換留学生として、アメリカの大学で学び、10年間ニューヨークに在住する。女性や旅人だけでなく、多くの人に読んで欲しい。作品多数。

「恐るべき空白」アラン・ムーアヘッド
※1860年オーストラリアを縦断した探検隊の悲劇。今の、のどかな風景からすると信じられないほど苛酷な旅。2005年再刊されている。

1980

【漫才ブーム 日米など不参加のモスクワ五輪開催】

「わしらは怪しい探険隊」椎名誠
※椎名誠が結成した東日本なんでもケトばす会(東ケト会)。

1981

【貸しレコード店全国に広がる スペースシャトル打ち上げ成功 1USドル=220円】

「バンコク楽宮ホテル」谷恒生
※これを読まずしてタイを語ることなかれ!旅人は、ヤワラで男になり、旅路で磨かれた。

「全東洋街道」藤原新也
※402日間、イスタンブールから高野山、イスラム教徒・ヒンドゥ教徒・仏教徒の世界をカメラを手にして歩き続けたドキュメント。こんな旅、もう誰にもできないよ!

「カナダエスキモー」 「ニューギニア高地人」本多勝一
※現地で実際に生活を共にした上で書かれた人類学系の探検ルポ3作のうちの2作。石器民族として差別的に扱われていたニューギニア高地人の生活を詳細に報告。

1982

【テレホンカード開始 商業捕鯨全面禁止案可決 フォークランド紛争 500円硬貨発行】

「パスポート・アドベンチャー―世界の国境ひとり旅」森康成
※1970年代に140カ国を6年以上の歳月をかけて周る。この時代には、なんとパスポートがいらない、入国管理が全くされていない国があったことに驚く。

1983

【東京ディズニーランド開園 フィリピン・アキノ元上院議員暗殺 1USドル=232円】

「メメント・モリ」藤原新也
※インドを「ニンゲンは犬に喰われるほど自由だ」と表現。一枚の写真とそこに付けられたキャプチャーは、若い人々の心の奥底に突き刺さり、見るものを圧倒し度肝を抜いた!それに衝き動かされてどれだけの人々がインドの旅人になったことだろう。

「チベットのモーツァルト」中沢新一
※ネパールに渡りチベット仏教のニンマ(古)派の修行を経験。密教の実践的研究を通して、チベット高原の仏教思想と現代思想が幸福な邂逅をとげる。

1984

【グリコ森永事件 ロサンゼルス・オリンピック大会開幕 1USドル=251円】

「カルカッタ大真珠(パラゴン)ホテル」谷恒生
この最下級の安宿にはインドを陸路で渡る旅人が集まる。不可触民がたむろし、様々な病のはびこる混沌の国に、日本とは異なる時の流れや活力を見出した人々の生き様を鮮やかに描く。

「インドでわしも考えた」椎名誠
※インド人の3大真相を求めて椎名隊はインドに飛んだ。静寂と喧騒の渦巻く混沌の国を半径3メートルの実感で進む面白リアリズムの人間紀行。

「アラビア遊牧民」本多勝一
※3部作の3作目。砂漠の民ベドウィン。彼らと生活を供にしてのルポ。

1985

【阪神タイガース初の日本一! つくば科学博覧会開催 日航ジャンボ機が群馬県山中に墜落 プラザ合意 1ドル230円台だったドル円レートが、1年後には150円まで円高に】

1986

【経済指標的にはこの年の12月に日本バブルに突入 4年3か月間(51ヵ月)  1USドル=160円 伊豆大島三原山大噴火 全島民避難 男女雇用機会均等法施行 チェルノブイリ原発事故】

「深夜特急第1便 黄金宮殿」 「深夜特急第2便 ペルシャの風」沢木耕太郎
※バックパッカーのバイブルと言われ、今なお色あせることなく輝きを放つ!その後1便から3便を6巻に分け文庫化される。後の大ヒット番組「進め!電波少年」で猿岩石が同ルートを辿る。

「ゴーゴー・インド」 蔵前仁一
※ごくごく普通の人がインドを目指すようになったキッカケの書。蔵前氏デビュー作。ここから旅人に支持され、ヒット作を連発していく。

「迷走王 ボーダー」狩撫麻礼(カリブマレイ)
※旅に関する漫画ではないのだが、代々バックパッカーに愛されている。ネパール ポカラの日本食食堂に置いてあったことでも有名。ラストは圧巻!

「仏陀を買う」近藤紘一
※近藤氏、唯一の小説。戦乱のベトナムで、日本人特派員と下宿の女主人がときめき育む大人の純愛物語。

「アラスカ 光と風」星野道夫
※18才の時に見たエスキモーの小さな村の写真がかきたてた夢へ、写真家は歩き出した。カリブーの移動するツンドラ、厳寒のマッキンレー、インディアンの古老との出会。

1987

【NY市場ブラックマンデー株暴落 国鉄分割・民営化決定 ソ連ペレストロイカ導入】

「ソングライン」ブルース・チャトウィン (邦訳は1994年)
※オーストラリア全土に迷路のようにのびる目にはみえない道、ソングライン。アボリジニの人々はその道々で出会ったあらゆるものの名前を歌いながら、世界を 創りあげていった。人はなぜ放浪するのか?絶えずさすらいつづけずにはいられない人間の性を追い求めた。

「熱帯安楽椅子」山田詠美
※バリでのゆきずりの恋を濃厚に描き、詠美節炸裂。女性のトラベルラブに火をつけた作品。バリ島での開放された日本人女性の生態が話題になり始める。

「澄み透った闇」 十文字美信
※犬を始祖とする少数民族を訪ねて、作家は、タイ・ビルマ・ラオス国境、黄金の三角地帯へ入る。そこで展開する物語りは、冒険小説であり、推理小説であり、精神社会への旅行記であり、山岳少数民族研究の書である。

1988

【ソウル・オリンピック開催 瀬戸大橋開通 東京ドーム球場完成 青函トンネル開通】

「ゴーゴー・アジア」 蔵前仁一
※アジア18か国を旅した体験をレポート。「旅とは何か」「自分にとってアジアとは何か」を問う。旅の鉄則は金をかけず、無理をせず、時間をかけて「ふつう」の人々と交わることというクラマエ流「旅の技法」を満載。

「青春漂流」立花隆
※一度は挫折し方向転換した若者たち。自らも不安や悩みの放浪の旅から自己確立をしたという著者は、職業も種々な11人の若者たちと夜を徹して語り合う。鮮烈な人間ドキュメント。

「遊星通信」 蔵前仁一 (創刊当時は12ページのコピー誌で発行部数は50部)
※「旅行人」の原点。蔵前氏を旅の師と仰ぐバックパッカーは膨大な数になるだろう。加えて「富永スーパーマップ」は、字が潰れて読めないほどコピーが繰り返された。

1989

【日経平均株価最高記録38,915円 マルタ米ソ首脳会談、冷戦の終結 中国天安門事件 一般消費税導入 昭和天皇崩御 元号が平成へ 1USドル=143円】

「エスキモーになった日本人」大島育雄
※命をもらって生き抜くということ。零下50度の極地で生きた男の半生。

「幻の怪獣・ムベンベを追え」早稲田大学探検部名義(高野秀行)
※高野秀行の処女作。ハードバックパッカーとは彼のための言葉かもしれない。

「どうして僕はこんなところに」 ブルース・チャトウィン (邦訳は1999年)
※旅を愛し、特異な眼差しで世界を凝視しつづけた永遠の旅人ブルース・チャトウィン。旅に見いだした"奇跡的な何か"を記し続けた。偉大なる冒険家であり、類い希なる紀行作家だった夭逝の天才の最初で最後の自選短編集。

「雲の中のチベット」 薬師義美
※チベットへの道を辿る、ヒマラヤ・トレッキング。薬師義美氏が30余年のネパール・チベット研究の成果を、先人の探検ルート図と文献を大量に紹介。

1990

【ベルリンの壁崩壊 東西ドイツ統一 イラク、クェートに侵攻】

「12万円で世界を行く」下川裕二
※毎月1万円、1年で12万円たまったら、世界があなたを待っている。なんてリッチなビンボー海外旅行。学生新聞「慶応義塾新聞」などに旅行記やエッセイを発表。卒業後、新聞記者を経てフリーランス。バスや列車を乗り継ぐバックパッカースタイルでの旅を書き続けている。

「日本人ごっこ」 吉岡忍
※タイ北部の小さな貧しい村で育った少女カンティアは、13歳のとき家出同然でバンコクへ出てき-て、「わたしは日本人です」と言ってみた。タイ国内を沸かせた愉快な事件の背後から、急激な日本化の波に揺らぐアジアの屈折した現実が貌をのぞかせてきた。

「どうして僕はこんなところに」 ブルース・チャトウィン (邦訳は1999年)
※旅を愛し、特異な眼差しで世界を凝視しつづけた永遠の旅人ブルース・チャトウィン。旅に見いだした"奇跡的な何か"を記し続けた。偉大なる冒険家であり、類い希なる紀行作家だった夭逝の天才の最初で最後の自選短編集。

1991

【ソ連邦崩壊、ゴルバチョフ辞任 雲仙普賢岳で火砕流 中東湾岸戦争勃発】

「アマゾンの船旅」文 高野秀行文 写真 鈴木邦弘
※これを読んで南米の旅人となった若者は多い。現在ではコレクターズアイテムとしてプレミアがついているほど。

1992

【PKO法案の成立 国家公務員の完全週休二日制実施 佐世保市にハウステンボス開業】

「深夜特急第3便 飛光よ、飛光よ」沢木耕太郎 
※これにて3部作完了。

「インドにて」 仲能健児
誰もこれほどリアルにインドを描けなかった!!天国でもあり地獄でもある不可思議なインド旅行者の日常。あてどなく旅する深く重い静寂、物狂おしい夜を描ききった傑作漫画。

1993

【サッカーJリーグ開幕 キングカズ伝説の始まり 1USドル=111円】

「ゴーゴー・アフリカ 上・下」蔵前仁一
※ゴーゴーシリーズの第3弾ではアフリカへ。サバンナのケニヤから揺れる南アフリカと、アフリカ大陸を東から南へと駆けめぐった長い旅の物語。

「旅行人」蔵前仁一 「遊星通信」から「旅行人」と改め月刊化される
※これがなければ、ごくごく普通の人が僻地放浪の旅に出る時代は20年遅れただろう。バックパッカーが一般化し、沈没という言葉も知られた。

「深い河」 遠藤周作
※日印合作映画にもなった。キリスト教徒の氏にガンジスが語りかける。

1994

【人民元が大幅切り下げ 大江健三郎ノーベル文学賞受賞 関西国際空港開港 「ユーロトンネル」が開通 1USドル=99円台】

「旅をする木」星野道夫
※アラスカの大地と海。そこに生きるエスキモーや白人の単純で陰翳深い生と死。アラスカの広さと静けさの中で天と地と人が織りなす物語が暖かく語りかけてくる。

「もの食う人々」辺見庸
※バングラデシュ・旧ユーゴ・ソマリア・チェルノブイリで...人びとはいま、なにを食べ、考えているか。世界の飢餓線上を彷徨い、ともに食らい、語らい、鮮やかに紡いだ、現代報道の壁を突破した食の黙示録。

「カンボジアの素」「タイの素」黒沢氏
どちらもミニコミ誌

1995

【地下鉄サリン事件 世界貿易機関(WTO)が発足阪神大震災野茂が米大リーグ新人王受賞】

蔵前仁一氏が出版社「旅行人」を自ら立ち上げる
ここから多くの作家が生まれる。1996年には、初のガイドブック『旅行人ノート①チベット』発行。

「アジアの風に身をまかせ アジア浮遊紀行」下川裕二
※意外にも評価が分かれる。下川ファンなら押えておきたい。文庫化では改題名「アジアの弟子」。

「アジアン・ジャパニーズ」小林紀晴 
※衝撃の一冊だった。「これを読んでバックパッカーになりました」、という旅人が続出した。

「上海の西、デリーの東」素樹文生
このタイトルは秀逸だと思う。当時の中国、没有(メイヨー)アタックに旅人は悩まされた。

「旅の理不尽 アジア悶絶編」宮田珠己
※私(著者)は、名もない一介の素敵なサラリーマンに過ぎない。この本は、私が夏期休暇などのほか、会社員として当然の権利である有給休暇を取得したり、その他当然じゃない権利もいろいろ取得したりして出掛けた旅の記録である。

「シェルパ斉藤のバックパッキング術」シェルパ斉藤 日本縦断連盟会長
※旅人は荷物を軽くしたいし減らしたい。パッキング技術に関しては、やはり登山家や冒険家に学ぶ所は大きい。

1996

【O-157が全国で発生 ペルー日本大使公邸をゲリラが襲撃 1USドル=115円 水曜どうでしょう (How do you like Wednesday ?) スタート】

「旅で眠りたい」蔵前仁一
※旅は東京から始まり、南下して沖縄へ。今は無くなってしまった沖縄の離島から台湾へ渡るフェリーでの航路ルート。そして、台湾、香港、タイ、インド、パキスタンにイラン、そしてアジアの西の果てイスタンブールまで。

「沈没日記」 蔵前仁一
※出版社「旅行人」から出た初の単行本。表紙カバーをとるとびっしりと懐かしいあの文字が。そして表紙・裏表紙の裏にはこれまたビッシリとあのイラスト入りの文章が。TT2ゲストハウス懐かしい。蔵前氏と旅人の想いがそこにある。これを見るだけでも永久保存版です。

「旅のグ」グレゴリ青山
※アジアの旅の不思議でおかしな絵物語。奇才グレゴリ青山ワールド!愉快・痛快マンガで旅の楽しさを満喫できる。

「アジアン・ジャパニーズ. 2」小林紀晴
※一作目ほどの衝撃はないが、やはり押えておくべきだろう。

「劇的紀行 深夜特急」
名古屋TV制作・テレ朝系列で3部作としてTVドラマ化され、のちにビデオ化・DVD化される。主演 大沢たかお 主題歌「積荷のない船」井上陽水。

1997

【たまごっち流行 香港中国に返還 消費税5%に引き上げ 山一証券ほか金融機関の破綻相次ぐ アジア通貨危機 経済が脆弱なアジア諸国の通貨をヘッジファンドが売り浴びせる タイ、インドネシア、韓国がIMFの支援を受ける。】

「僕たちの深夜特急」西牟田靖
※ 深夜特急の道を自力で辿る隠れた名作。後にバックパッカーテイストを残したジャーナリストに。ハードバックパッカーの間では評価が高い。

「歩くアジア 東南アジア道草編」 下川祐治
※日本、韓国、中国、香港、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ビルマ。今、開いた国境を飛行機を使わず、船、鉄道、バス、そしてリキシャで旅する。

「中国怪食紀行」小泉武夫
我が輩は「冒険する舌」である。日本ではお目にかかることができない強烈な食材の写真や解体の場面。食という'生きること'への原点を肩の力を抜いて語っている。土着的で根本的な視点から、旅を通じて'食'を考えさせてくれる一冊。

1998

【長野冬季オリンピックで原田が・・・ インド、パキスタンが核実験 明石海峡大橋開通 ロシア デフォルト ロシアルーブルが大幅下落。対外債務支払いの90日間停止を発表】

「バックパッカーズ読本-究極の個人旅行ガイド」旅行情報研究会
※大ヒット人気バックパッカー読本シリーズはここから始まった!

「世界の果てまで行きたいぜ!」旅行人編集室
この本は、バックパッカー界の世界遺産だ!「旅行人傑作選1『世界の果てまで行きたいぜ!』 オレを満月にするには やはり旅しかない」。こんな素敵な本のタイトルあります?!蔵前仁一さん 「旅行人」ファンならずとも押えておきたい至高の一冊。

「ビルマ・アヘン王国潜入記」高野秀行
※外国人未踏の村に潜入し、アヘン栽培の種まきから刈入れをルポ。極限の状況を楽しみつつユーモアいっぱいに語る姿勢は、ハードバックパッカーの最高到達点の呼び声も。

「ディングルの入江」藤原新也
※藤原新也の小説第一作、それはあまりに秀逸。アイルランド極西、風の海に浮かぶ孤島、ブラスケット島。その彼方の大洋より打ちよせる巨波の砕ける断崖。そして、...長い旅路の果ての、静かな入江。

「笑うバックパッカー」 下川祐治
※「世界はアホで満ちていると」&「世界はアホで満ちている2」+下川談 格安航空券ガイド編集部に寄せられた、バックパッカーたちの体験談で、旅先で出会った怪しい人、恥ずかしい出来事などが満載。

「T・E・ロレンス」神坂智子
※中東好き女子の胸を熱くさせた歴史漫画。広大な熱砂の地・アラビアの英雄となった英国人、「アラビアのロレンス」ことトーマス・エドワード・ロレンス。師ホーガス博士によって導かれ、アラブ人ハムディの独立戦争にかける情熱に触れ、アラビアの地に魅せられていく......。

「アオテアロアのヒツジ探し」 原田正樹
※「ヒツジ飼いにならないかい」夫婦の旅は、このひと言から始まった。三十歳を目前に勤めていた会社を辞め、ワーキングホリデーでNZへ。第3回新風舎出版賞ノンフィクション部門最優秀賞受賞作。そして、「おたるないバックパッカーズホステル杜の樹」が始まった。

「ロンパオ(龍包)」黒沢氏 (現在入手困難)

「シェルパ斉藤の行きあたりばっ旅」全5巻 シェルパ斉藤
※雑誌ビーパルの連載単行をまとめたもの。バックパッキングの達人シェルパ斉藤が日本国中から海外まで、バックパックひとつで旅をした涙と感動と笑いの体験がぎっしり詰まっています。

1999

【EC統一通貨ユーロ誕生 NTTドコモiモードのサービス開始 1USドル=102円 恋愛地球旅行あいのりスタート】
「ベトナム怪人紀行」ゲッツ板谷
※企画モノの爆笑旅本と間違っている読者が多い。板谷氏の卓越した人間洞察力と描写は凄い。プロのライターの凄みを感じる3部作の第一弾。タイ編・インド編はさらに面白い。

「歩くアジア 東南アジア道草編」 下川祐治
※日本、韓国、中国、香港、ベトナム、カンボジア、ラオス、タイ、ビルマ。今、開いた国境を飛行機を使わず、船、鉄道、バス、そしてリキシャで旅する。

「女ひとり旅読本」ひとり旅活性化委員会
※シリーズ第1弾。流通便宜上、著者名としてつけた'ひとり旅活性化委員会'に入会したいという希望が殺到し、「ひとり旅活性化委員会」が発足。このあと「恋愛編」「危険編」などシリーズとして展開。

2000

【企業倒産の負債総額約24兆円で過去最悪 沖縄サミット開催 2000円札発行 三宅島噴火 ロシア大統領にプーチン就任】

「ガンジス河でバタフライ」たかのてるこ
※映画化などもされ話題に。

「アジアン・ジャパニーズ. 3」小林紀晴
※1と2を見た人は、3も押えておきたいが、シリーズモノの難しさも痛感する。

「アジアパー伝」鴨志田穣 西原理恵子
※鴨志田穣 23歳で単身タイに渡りアジア各国を放浪。戦場カメラマンとして世界中の紛争地帯での取材活動を行う。クメール・ルージュの捕虜となり新聞に載り、この事件で初めてフリーライターとして世間に名前が出る。

「極楽タイ暮らし「微笑みの国」のとんでもないヒミツ」高野秀行
※タイ人は笑ってごまかし怒られたときのために「反省の笑み」まで用意している。

「オカマのプーさん」下川裕二
※なんで俺はこんな奴と同棲してたんだ!?バンコクのオカマ、名前はプー。身長180センチ、体重80キロ(推定)。顔は渥美清似。金にセコく、嘘つきで泣き虫。

「日本奥地紀行」イザベラ・バード
※明治時代に日本の奥地を旅した女性の紀行文学。バックパッカーにもぜひ読んでもらいたい1冊。

2001

【アメリカ同時多発テロ 国内初のBSE狂牛病 USJ・ディズニーシー開園】

「バスの屋根から世界が見える」 下川祐治
アメリカ縦横ロンゲスト・ドライブ、シルクロードのバスの四重苦、飢えと寒さと怒りに震えたヒマラヤ越え、イスタンブール発アテネ行き足止め事件など、貧乏旅行の達人が乗りに乗った世界のバス。だって金がなかったから。。

「新ゴーゴー・インド」蔵前仁一
※旅人たちに熱く支持され、影響を与え続けてきた伝説のロングセラー本の全面リニューアル版。悲惨で貧しいインドを放浪する、暗いイメージを刷新し、おもしろくて楽しいインドという概念を打ち立てた伝説的ロングセラーが戻ってきた!

「どこまでもアジアパー伝」鴨志田穣 西原理恵子
※貧乏人は強い。汚ない街で騙されボラレて知る解放感、身体が馴染んでいく快感。

「中国の思う壺 上・下」小田空
※世界は私にやさしかった。ただし中国を除いては...。リベンジに燃える小田空の悪戦苦闘の日々が始まった! どっから手をつけていいのかわからない、手に余る毛蟹のような中国。そのむき方をいかにマスターしたかの16年の記録。

2002

【欧州統一通貨=ユーロの紙幣・貨幣が導入 日韓共催サッカーW杯 公立学校が完全週休二日】

「バンコク楽宮ホテル残照」谷恒生
※前作と合わせて読むと、感無量だ!一発屋と呼ばれるフリージャーナリスト達。懐かしい、バンコクの懲りない面々たちが醸し出す匂いがたまらなくいい。

「タイ怪人紀行」ゲッツ板谷
※このおもしろさが分らない旅人とは友達になれないとまで言われたとか・・・。

「海外ブラックロード」嵐よういち
※ ここからシリーズ化へ。"本当のこと"を書いてしまう。そんな旅行作家界のラスト無頼である著者は貴重な存在だ。世界60ヵ国以上を回り体験談を著作やイベントで発表。ライターの丸山ゴンザレス氏と旅行情報などを配信するネットラジオ「海外ブラックロードpodcast」を開始。旅人に支持され、旅系ネットラジオランキングで堂々の1位。

「煮え煮えアジアパー伝」鴨志田穣 西原理恵子
※人生、迷いっぱなし。飲み始めると脳の中が煮えるまで飲んでしまう。アジアの街にはそんな僕を許してくれる優しさがある。韓国の熱血漢、タイの落伍者に毛深い謎の美女、ミャンマーの不思議な老人......みんな、僕が何者にもなれないことを教えてくれる。

2003

【阪神18年ぶりの優勝 イラク戦争勃発 中東でテロ続発 新型肺炎SARSの感染広がる】

「インド怪人紀行」ゲッツ板谷
※もれなく笑える。インドだけでなく、人間の業(ごう)や性(さが)まで学べる。続編が待たれる。

「プノンペンどくだみ荘物語」クーロン黒沢
※素敵なタイトル名だ、それだけでも読む価値がある。

「海外ブラックロード 危険度倍増版」嵐よういち
※旅を美化しない旅作家の本領爆発。純粋なファンだけでなく、アンチファンをも巻き込んでことごとくヒットし文庫として所蔵されていく。

「もっと煮え煮えアジアパー伝」「カモちゃんの今日も煮え煮え」鴨志田穣 西原理恵子
※この2冊は併せて読破したい。

「タイでオモロイ坊主になってもうた」藤川チンナワンソ清弘
※京都で生まれ極貧生活の中、ヤクザ予備軍からバブルの地上げ屋に。バブルの絶頂期にタイに移住。出家して比丘(坊主)に。宗教ではないブッダの教えを人生の羅針盤として説く。

「行かずに死ねるか!」 石田ゆうすけ
※世界9万5000㎞ 自転車一人旅。チャリダーはもちろん、バックパッカーやトホダーにも評判がいい。旅の危険さ、面白さ、興奮、旅人や地元の人との出会い、一緒に旅しているような気になる本当に素敵な一冊。

2004

【中越地震他自然災害多発 スマトラ島沖地震 トヨタ平成15年度純利益日本初の1兆円超】

「ウーマン アローン」 廣川まさき
※ついに出た待望の女性本格派。第二回開高健ノンフィクション賞受賞作。女ひとり、ユーコン河にカヌーを浮かべ、過酷な川下りに挑む。決して旅を美化せず女性の体の変化やアプローチのミスなど本当のことを書いている。

「海外ブラックロード 最狂バックパッカー版」嵐よういち
※前作でのアンチファンも、なぜかまた買ってしまい読んでしまう。そんな魅力がある本だ。ネットラジオ「海外ブラックロードpodcast」で氏の人柄を知ったリスナーも読者に。

「アジア国境紀行」 下川祐治
※なぜか地図の赤い線に目がいく僕は「西に開いた国境あれば、急いで駆けつけ、東に開きそうな国境あれば、その日を指折り数える」ようになった。国境越えの悲喜こもごも。

「最後のアジアパー伝」 鴨志田穣 西原理恵子
※本当に最後のパー伝になってしまった。2007年に一般にも向けた「お別れの会」が行われ、1250人もの参列があった。

「オモロイ坊主のアジア托鉢行」 藤川チンナワンソ清弘
※オモロイ坊主が、印度・バングラデシュ・泰・ラオス・ミャンマー・オーストラリア・韓国・ベトナム・中国・カンボジアを托鉢。それぞれのお国柄の出る仏教談義と抱腹絶倒の旅日記。

2005

【解散総選挙で自民圧勝 郵政民営化法案可決 1USドル=117円】

「儂は舞い降りた--アフガン従軍記 上・下」 宮嶋茂樹
※不肖・宮嶋のルポタージュ・エッセイ。僻地バックパッカーがカメラを持てば、戦場カメラマンになる?すったもんだのプレスカード入手や、取り上げられたパスポートの奪還など、抱腹絶倒の戦地取材記。タジキスタンよりアフガン入り、最前線を目指してヒンズークシュ山脈を走破! 砂漠と山の国アフガンでの戦争取材を克明に記した本格ドキュメント。

「アジア罰当たり旅行」 丸山ゴンザレス
※旅の上級者や駐在員などにはすこぶる評判がいい。己の欲望のままに旅を楽しむ肉体派ライターの過激で笑える本能の旅行記。きれいごとではすまない旅のリアルさがある。

「旅。建築の歩き方」 槻橋修
日本人建築家の旅の記録(原広司、石山修武、西山立衛、妹島和世 他20数名の旅の記録)。コルビジェや安藤忠雄が放浪の旅に出たように、建築家はなぜ放浪するのか?現地に立つことで得られる情報量とインスピレーションは、変わりえない旅の魅力であると同時に、後の作品に大きく影響を与えている。

「絵はがきにされた少年」藤原章生
冒険家石川直樹が、極限の冒険行や旅で感じた「感覚」をことばにしたエッセイ。

「いちばん危険なトイレといちばんの星空」 石田ゆうすけ
行かずに死ねるか!の続編。同じ旅を切り口を変えて書いている。是非とも前作と併せて読みたい。

「国マニア-世界の珍国、奇妙な地域へ!」吉田一郎
※ 常識や道徳を思い切って脱ぎ捨てて、奇妙な52カ国にどっぷり浸かってみませんか。ハローキティ金貨が通用するオチャメな島々など、世界って意外にいい加減かもしれません。

2006

【ライブドアショック 新興市場株低迷 北朝鮮地下核実験実施】

「インドなんて二度と行くかボケ!!・・・でもまた行きたいかも」 さくら剛
※さくら剛伝説はここから始まる。引きこもり君がインドへ旅に出た、そして旅作家の誕生。

「ミャンマーの柳生一族」 高野秀行
※先輩・船戸与一と取材旅行に出かけたミャンマー。しかし軍事政権はこの二人の行動を疑い、江戸幕府のために暗躍した柳生一族にも似た軍情報部を同行させる。

「アジア国境紀行」 下川祐治
※なぜか地図の赤い線に目がいく僕は「西に開いた国境あれば、急いで駆けつけ、東に開きそうな国境あれば、その日を指折り数える」ようになった。国境越えの悲喜こもごも。

「裏アジア紀行」 クーロン黒沢
※日本人の悩みなんてバカバカしくなる。読了後に清々しささえ感じる。明日もがんばろう!

2007

【サブプライムローン債券暴落 トヨタ世界生産台数で世界第一位に 1USドル=113円】

「アフリカにょろり旅」 青山潤
東大の研究者は、ここまでやります!謎の熱帯ウナギ捕獲に命をかけた研究者の爆笑アフリカ冒険記。50度を超える猛暑、住血吸虫だらけの真水、水のないトイレ、そして未知の言葉。苛酷な環境が研究者たちの身も心も蝕んでいく。

「日本を降りる若者たち」 下川祐治
※「外こもり」という言葉はこの本から生まれた。日本人の若者がアジアにこもる。そんな現象を切り取った一冊。一読すれば、沈没と外こもりは違うとわかる。

「アジアブラックロード」 嵐よういち
※アンチが酷評すればするほど売れていくブラックロードシリーズ。東チモール情報は貴重です。巻末の部分の対談も良い。

「世界屠畜紀行」内澤旬子
「食べるために動物を殺すことをかわいそうと思ったり、屠畜に従事する人を残酷と感じるのは、日本だけなの?アメリカ、インド、エジプト、チェコ、モンゴル、バリ、韓国、東京、沖縄。世界の屠畜現場を徹底取材!そこはとても面白い世界だった。イラストルポルタージュ。

「観光」ラッタウット・ラープチャルーンサップ
※人生の哀しい断片を瑞々しい感性で彩った全7篇を収録。在米タイ人作家による短編小説集。タイ人から見た外国人観光客、在タイ外国人の姿が描かれていて興味深い。

2008

【リーマンショック 米国リーマンブラザーズ経営破たん 北京オリンピック 四川省地震 洞爺湖サミット開催 中国製ギョーザによる中毒事件 1USドル=90円】

東野・岡村の旅猿 プライベートでごめんなさい...第1回放送

「旅する力──深夜特急ノート」 沢木耕太郎
賛否両論分かれるところ。オリジナルの「深夜特急」があまりに偉大すぎる。それでも旅人ならば、やはり押えるべきであろう。

「誰も国境を知らない」 西牟田靖
※日本の国境とはなにか?日本は決して小さな国ではない。それを確認しながら旅する。そう、日本には海境があるのだ!

「インドかよ!」 ウイリアム・サトクリフ 村井智之 訳
ロンドン生まれの著者が大学入学前に四ヶ月間インドを旅した経験を生かして書かれた。1997年に本国英国で大ベストセラーとなった出世作。

「南米ブラックロード」 嵐よういち
いよいよ著者が愛してやまないブラジルへ。ブラジル、ファベイラに潜入。氏のモットー 哲学―楽しくなきゃ人生じゃない、が滲み出ている作品。

「ちなつの歩き方」 若槻千夏
※・・・。

2009

【米国大統領にオバマ就任 米GM、経営破綻 衆院選民主党圧勝 政権交代 1USドル=92円】

「「地球の歩き方」の歩き方」 山口さやか・山口誠 共著
※この本は、地球の歩き方を立ち上げたメンバーが依頼して書かせた本。けっこう突っ込んで書いてあるが、ここには書かれていない創刊に至る経緯と創刊後の色々なエピソードがある。

「インパラの朝」 中村安希
第七回開高健ノンフィクション賞受賞作。ユーラシア・アフリカ大陸へ2年間の旅へ。読者の評価は分かれる。確かにブログやHP等で、この程度のものならいくらでもタイムリーに発信されている。そして、ブログなら審査員や編集者を気にせず何でも書けるしどんな写真も載せられる。作家にとって受難な時代の象徴的評価を読者から受けている。

「アフリカ・ブラックロード」 嵐よういち
※ワールドカップの前年、開催地は南アフリカ共和国。旅行者の間では「世界で最も危ない街」と噂されるヨハネスブルグ。その後、「100兆ジンバブエドル」が発行されたジンバブエの首都ハラレに潜入! 電気が消えた街、商品の並ばないスーパー、オツリを用意できないホテルやレストラン。アフリカの真の姿が見える渾身の旅行記。

「インドなんてもう絶対に行くか!!なますてっ!」 さくら剛
前作の「インドなんて二度と行くかボケ!!・・・でもまた行きたいかも」を読んでいれば3.5倍楽しめます。

「わけいっても、わけいっても、インド」 蔵前仁一
この本に関連した講演会に参加した。あの蔵前氏が「僕は最近やっとインドが少し分ってきた気がします。」と言っていたのが辛辣でもあり驚きだった。ロンリープラネットにすら載っていないリアルなインドの村々、インド先住民(アディヴァシー)のアートを訪ねる旅。

「乙嫁語り」森薫 コミック
※中央ユーラシアに暮らす、遊牧民と定住民を描く。19世紀後半の中央アジアの遊牧民夫婦を主人公にしたマンガ。民芸や風俗、食文化など、細部の書き込みが精緻。スタン系の国に興味ある人は読んで損はないはず。

2010

【中国のGDPが日本を抜き世界第二位に 小惑星探査機「はやぶさ」帰還 日本航空会社更生法適用、過去最大の破綻 1USドル=81円】

「私の名はナルヴァルック」 廣川まさき
※鯨の村滞在記。前作から6年、エスキモーの名前をもらった日本人女性、やはり彼女は本物だ。

「海外ブラックロード スラム街潜入編」 嵐よういち
タイ、インド、ケニア、ウガンダ、エジプト......。地球規模で「スラム街」だけ周る旅。前作と今作品で読者の評価も高まり、この分野で不動の地位に。今後も期待できる。

「空白の五マイル」角幡唯介
チベット最深部に眠る、地球上最後といわれた未踏の渓谷ツアンポーに挑む。地球上にまだ未踏ってあるんですね。

「アフリカなんて二度と行くか!ボケ!!...でも、愛してる(涙)。」 さくら剛
ジンバブエで全財産を盗まれ、警察に届け出たら予言者を紹介される。サファリツアーで出会ったスウェーデンの美女二人組と、妄想の中で会話し付き合う。マサイ族の家に招かれても、何もしゃべることがない...。爆笑必至のアフリカ旅行記。

2011

【3.11東日本大震災M9.0 福島原発事故発生 なでしこジャパンワールドカップ優勝】

「常岡さん、人質になる。」 にしかわたく 岡本まーこ 常岡浩介
アフガンで『タリバンに拘束された!』と報道され、157日間拉致されていたジャーナリスト、常岡浩介氏の拉致~解放~帰国までの人質騒動を描いたコミックエッセイ。ハードバッククパッカーなら押えておきたい。

「海外ブラックロード スラム街潜入編」 嵐よういち
タイ、インド、ケニア、ウガンダ、エジプト......。地球規模で「スラム街」だけ周る旅。前作と今作品で読者の評価も高まり、この分野で不動の地位に。今後も期待できる。

「「生き場」を探す日本人」 下川祐治
※閉塞感が覆う日本で「行き場」をなくした中高年たちが、成長著しいアジアに「生き場」を見出しはじめている。ある者は日本を捨ててアジアに渡り、ある者は 日本に捨てられ、アジアに救われた。だが、海を渡る日本人の意識は確実に変わりはじめている。

「中国なんて二度と行くかボケ! ・・・でもまた行きたいかも。」 さくら剛
※これで引きこもり旅作家、改め元引きこもり旅作家の旅がつながった。次の展開が楽しみ。

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